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御茶御茶はあどで必要な物
- はんだごて(15W ぐらいと 50W ぐらいがあればいいなぁ)
- はんだ吸取機(エアーのみでもいいけど、電熱付きのそれも電動式だと素晴らしい)
- はんだ吸取線( 3mm 程の物が最適 )
- はんだ( スズが 60% 含まれた 0.8mm が良いと思います)
- マイクロニッパー、ラジペンなど( 先が弧を描いて曲がっているペンチがあればいいなぁ)
- 細い棒で先が 90 度に曲がっている物( 足を引っかけられるようにね )
バスマウス用マウスを PS/2 で使用できるようにする回路
古き良き PC9801 or PC9821 用のバスマウスを PC/AT の PS/2 で使用できるようにするという、2001 年も終わりに近づいたこの時期に行う内容ではとうてい無いという内容です。
私が会社で使用していた PC (PC9821) がクラッシュして、PC/AT に買い換えましたが新しいマウスが今まで使用していたマウス( GRAIO )と比べ、あまりにも使いにくいために作成いたしました。
この回路は爆走工房様の物を改造( IC が違う )したものです。動作原理などはリンク先から電子工作の部分で「98のマウスをDOSVにつなぐ」を参照してくださいませ。
リンク先のものより IC が違いクリスタルオシレータ( 水晶発振器 )が必要ないため工作の値段が安くなります。
1)回路図
すいません、クリックして大きな画面で見てください(汗
花子 9 で作成したら、画像にして保存する機能が見あたらなかったのでハードコピーですわ。800% で線が交わっているのに 200% で見たら線がずれるし、1pt だったら 100% で見たときに線が消えるし、やっぱ VISIO の方がいいかなぁ〜。VISIO 昔使ったとき花子の方が使いやすかったんだよね。両方とも最新バージョンを使ったこと無いからなっているのかも知らないけど、アド部のように文字キーのみでツールを切り替えれるようにしてほしいですわぁ。
2)必要な部品
- EM84502AP( PS/2 MOUSE 用制御 IC ) 1 個
- DSUB-9メス基板用コネクタ(足が基盤につくようになっている物) 1 個
- トランジスタ 2SA1015 2 個
- 電解コンデンサ 16V10μF 2 個
- セラミックコンデンサ 1000pF( 102 と書かれています) 1 個
- カーボン抵抗 1KΩ 3 個
- カーボン抵抗 2.2KΩ 2 個
- カーボン抵抗 30KΩ 1 個
- 発光ダイオード( 20 円ぐらいの物を購入してください) 1 個
- IC ソケット 14 ピン用 1 個
- DSUB-9用 2.54 ピッチ変換基盤(ユニバーサル基盤で使用できるように、高い!足下見過ぎ) 1 個
- ユニバーサル基板(何も配線されていない基盤です) 1 個
- PS/2 とのケーブル( マウスに着いていたのを切って使ってください ) 1 個
EM84502AP 以外は秋葉だと「秋月電子通商」やポン橋だと「デジット」や「ニノックスエレホビー店 5F(しょっちゅう変わります) 」などで購入できます。
3)EM84502AP の手に入れ方
8450 というシリーズの PS/2 MOUSE 用制御 IC です。3 ボタンマウスを制御する機能があります
IC のデーターシート 1 ページ目の下 (リンク切れの場合はこちら)
IC のピン説明
- Vcc(1 番):5V。PS/2 の Vcc ラインを接続。(へんこなので 1 番ピンが Vccです!注意!)
- OP(2 番):制御動作変更用。なにも接続しないで OK
- OSCOUT(3 番):CLOCK 出力用。他で同期をとるときなどに使用だと思う。なにも接続しないで OK
- CLK(4 番):CLOCK 入出力用。PS/2 の CLOCK ラインを接続
- DATA(5 番):マウスの制御信号を出力。PS/2 の DATA ラインを出力。一応ノイズカッター( コンデンサー )を今回は入れておいた。
- VSS(6 番):GND,接地用。PS/2 の GND ラインに接続
- R(7 番):右ボタン用。5V でボタン ON 状態
- M(8 番):中央ボタン用。5V でボタン ON 状態
- L(9 番):左ボタン用。5V でボタン ON 状態
- X1(10 番):横方向動作信号用。5V が入るとマウスが上に動いた状態
- X2(11 番):横方向動作信号用。5V が入るとマウスが下に動いた状態
- Y1(12 番):縦方向動作信号用。5V が入るとマウスが左に動いた状態
- Y2(13 番):縦方向動作信号用。5V が入るとマウスが右に動いた状態
- OSCR(14 番):CLOCK 用の抵抗。GND との間に 30 KΩを接続
このような IC なのですが、これが一般では手に入りません。秋月では買えるのかもしれませんが、大阪では売っておりませんでした。なのでいいにくいですが、ええっと、2 ボタンもしくは 3 ボタンの「PS/2 マウス」であり「ホイールマウス」ではなく「ロジクール製」ではなく「メーカー付属品」でもない台湾製か中国製のマウスをどこからか見つけてきてください(汗
ホイールマウスは制御用の IC が確実に違います( EM84502AP はホイール部分を制御する機能は無い )
ロジクールは自社の IC を使っています
メーカー付属品も自社やロジクールが多いです
台湾のメーカーの IC だから台湾製かなぁと
とまあ、結論から言うと「博打的要素で探すしかない」です。300 円ぐらいで売られていたマウスなら確実だと思います
で、マウスを購入したらまず分解してください。そして、IC を確認してください。IC の型番が EM84502AP もしくは EM84502AM だと当たりです。もしも EM84502 は同じで後ろ 2 つのアルファベットが違う場合は微妙です。IC のデーターシート 1 ページ目の下 (リンク切れの場合はこちら)を見てピン番号を EM84502AP のものとあわせてください。たとえば、EM84502BP だったとすると回路図の 9 番は L になりますので、EM84502BP では 11 番に接続してください。8450 の前が EM で無い場合やその他の IC だったらあきらめて次のマウスを購入しましょう
4)制作上の注意点
- 横方向の接続は X1 と XA , X2 と XB はピアリンクしておりますが、縦方向の接続は Y1 とは YB , Y2 とは YA とクロスリンクしております
- IC をマウスからはずすときは、エアーだけの半田吸取機より半田吸取線の方が簡単です
- 電解コンデンサーは向きがあります。 - とラインが入った方がマイナスです。
- セラミックコンデンサーは向きがありません
- 2SA1015 の足は、製品番号に向かって右から、ベース、コレクタ、エミッタです
- 発光ダイオードは向きがあり、アノードからカソードへ電流が流れます。発光ダイオードは足の長い方がアノードですからこちらを + 側にしてください。また、足の長さがそろえられている頒価版を変われた方は、ダイオードの中にある電極(「A▼」)を見たときに、大きい板がカソードですからこちらを - 側にしてください。
5)ポイント
・レベル反転回路
これは、PnP トランジスタの特性を利用したレベル反転回路です。エミッタからベースへ電圧 Vbe をかけるとエミッタ電流 Ie が流れます。このとき、エミッタとコレクタに電位差がある場合、決められた割合でコレクタ電流 Ic が流れます。Vbe と Ie の特性グラフを以下に示しておきます。
98 マウスのボタンは OFF 時電圧がかかり、ON 時電圧がかかりません。そのため、OFF 時はベースにも電圧がかかっているため、Vcc と接続されたエミッタと同電位になってしまいます。そのため Vbe は 0 となり、特性グラフで見ますと「緑のライン」で Ie も 0mA となりますので、電流が流れずエミッタ電流が無くなりますので、出力側であるコレクタ電流 Ic も流れません。逆に ON 時には電圧がかかりませんので、ベースとエミッタ間には電位差が発生し、電圧 Vbe が生じます。このときの状態は「水色のライン」でエミッタ電流 Ie も流れていることがわかります。そのため、エミッタとコレクタに電位差がある場合一定の割合でコレクタ電流 Ic が流れるようになります。
で、どこがレベル反転回路かと申しますと、ベースの電圧とコレクタ電流 Ic の関係です。ベース電圧が 0V ( マウスが ON )の時はコレクタ電流 Ic は流れ、ベース電圧が Vcc( 電圧がかかった状態:マウスが OFF ) の時はコレクタ電流 Ic は流れません。そのため、ON の時 OFF , OFF の時 ON と反転する回路が作成できます。
6)完成図
・制作した基盤と最強マウスの GRAIO の 2 ショット
・制作した基盤のちょっとだけアップ
7)あとがき
・ちょっと失敗したなぁ〜
DSUB-9 のピッチ変換基盤とユニバーサル基盤を接続するのを、ジャンパー線( 写真では黄色の線 )で接続してしまいましたのでノイズが載りやすくなったようです。家の液晶ディスプレイで使用している限り問題はありませんが、ブラウン管ディスプレイの上に載せて使用した場合途中でマウスのカーソルが飛んだりしてしまいます。どんどんパソコンは高周波になっていっているので、ジャンパーをとばしまくるのは問題ですね。気をつけましょう
・なぜ GRAIO か?
エレコム最強マウス GERIO ですが、これを最強という理由は 2 つあります。当時のカタログには「グラフィックに最適です。手が疲れにくいエルゴデザイン採用。GRAIO は、ボールの位置が親指と人差し指の間にレイアウトされているので、ペン感覚で入力作業が行えます。しかも、人間工学を駆使し、手の動きに負担のかからないエルゴデザインを採用。快適なパソコン環境をお約束します。」と書かれております。
そうです、一つ目はボールの位置が親指と人差し指の間にレイアウトされているという部分です。写真で見ますとマウスの左上の円で囲まれた位置にボールがあります。そのために、左上に重心があり親指と人差し指だけで操作ができるうえに、通常のマウスでは後ろ側が重いため手首に重み(負担)を感じますが、GRAIO の場合は指先に力を入れるため自然と手首から力が抜け少ない力でスムーズにコントロールが出来ます。ですから、慣れない人が使うと手首にばっかり力が入り指先が浮くのでボールが回らない=使いにくいマウスとなってしまうわけですが、使い慣れるとこれほど楽なマウスはありません。赤外線マウスやミニミニマウスなど色々使いましたが、やはりどれも手の甲や手首に力が入ってしまい、マウス疲れします。それに、ボールが指の部分にあるということは簡単にボールペンを持つ感覚で絵を描けると言うことです。上のグラフなどを見てもらっても、マウスで描いたとは思えない綺麗さです。まるで、ワコムのインティオスでも使ったような感じです。これだと、だれに見せても恥ずかしくない絵が描けます。実際 X68K とかの絵描きさんでは使われていた人がいますよ。
二つ目は、写真のマウスは違いますが私の PC9821Ae に刺さっているマウスはバリアブルカウンター付きです。と書いても何のことかわからないと思われますが、マウスの動作速度を決めるポイントは「マウスが 1inch 動いたときに何回信号を送るか」言う値で決められ n カウントタイプと呼ばれています。Windows になってからはコンパネからマウスを選んでカーソルの速度を変えればマウスの動作速度を変えることが出来ますが、DOS 時代はマウス側でコントロールしなくてはなりませんでした。そのため、現在のマウスはカウント数など気にせずに購入( 多分 200 か 300 カウントと決められていたような…… )しますが、DOS 時代は必ずマウスにはカウント数が書かれており、50 カウントから速い物で 400 もしくは 800 カウント、最も速い物で 1600 カウントなどがありました。この GRAIO バリアブルマウスは写真の円形のところを上下させることによりカウント数を 100 , 200 , 400 , 800 と切り替えることが出来ます。これは、素晴らしい!!んですよ。ハード側で速度を自由に変えることが出来ると言うことはわざわざコンパネを開かなくても、少しマウス速度を落としたいときなどは「かちかち」って速度を落とせば Windows 上でも当然のようにマウスの速度が落ちます。逆に早めたいときも「かちかち」とすれば速くなるのですわ。マウスがもう少し速ければ!とか遅ければ!と思ったことはおありではありませんか?そんなときにコンパネなんて開けませんよね?でも、バリアブルマウスならそれが出来るんです。さあ、もうなにもためらうことはありません。今すぐお電話を!
で、この GRAIO はどこで手に入れればよいか?と言うことですがもちろんエレコムでは絶版ですので、ジャンク屋などで探すしかありません。私が新品を見たのはソフマップ 8 号店( 昔はスズキデンキ、現在は TWOTOP 日本橋本店 )で \1,000-(取り寄せ) で売られていたのが最後です。ジャンクでは、デジットで \300- で売られていたのを元カリとかと一緒にいったときに購入したと思います。私自身は 6 個ほど新品をストックしておりますので、多分 PS/2 が生きている間は大丈夫だと思いますが、皆様の場合は難しいかも知れません。とりあえず、見つけたら即 GET ! です。秋葉などでの目撃情報をお待ちしておりません。ポン橋なら少し教えてほしいです。
・いっぱしに説明していますが
LED のアノードとカソードの足がどっちか忘れておりました(笑)
ではでは、次は PS/2 が無くなった頃にお会いいたしましょう〜
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